ディア ノーバディ

  • ノーバディーは最後ノーバディではなくなる。
  • 決してハッピーエンドではないけれど、希望を感じさせるラスト。
  • 大人になるということ。成長物語。
  • お互いの母親との関係、自分もノーバディではないか。→自分探し
  • 10代での妊娠という重い題材にもかかわらず、青春・爽やかさも感じる。→なぜ?
  • ヘレンとクリスの対比、一方向ではないところもよい。

ディア ノーバディ (新潮文庫)

ディア ノーバディ (新潮文庫)

favorite sentence

p244

 父はあいかわらずぼくに背を向け、まるでかきまわさないことで金をもらってでもいるみたいに、フォークとボウルのあいだの微妙な緊張関係を維持していた。

p245

 ぼくの決断とはかかわりなく、物事はこうして勝手に決まっていく。