ハロウィーン


 ハロウィーンのイベントが開催されていた。人の波。子どもも大人も、仮装してはしゃいでいる。しかも半端な数ではない。何百人といる。
 ハロウィーンは、ここ数年でずいぶん認知されたように思う。10月になってからは、スーパーでも、魔女やおばけのお菓子や変装グッズが並んでいた。私は、本来の意味とかけ離れたところで大勢がはしゃいでいることに、なんとなく違和感があるし、商業主導で広まっていくのも、好かない。
 といいつつも、出店がたくさん出ていたり、ステージでなにやらやっていたので小一時間程ぶらぶらした。会場にいた人はそれぞれに楽しそうだった。あんまりごちゃごちゃいうのは屁理屈かな。


ハロウィーンがやってきた (ベスト版 文学のおくりもの)

ハロウィーンがやってきた (ベスト版 文学のおくりもの)

 アメリカのある街。ハロウィーンの仮装をして、お菓子をもらいに行く少年達。古屋敷に入ったことをきっかけに、ハロウィーンの起源となる様々な時代や場所へ旅をすることとなる。

昼と夜。夏と冬だ、諸君。種まき時と刈り入れ時。生と死。それらが全部ひとつになったのが、ハロウィーンだ。

 人間が、死をおそれるようになった時、そしてそれを乗り越えるものとしての宗教、その一つの形としてのハロウィーンを、少年達の旅を通して見ることができる。
 ブラッドペリは『たんぽぽのお酒』もお薦め。