最近、医療現場に関する報道が多い。奈良県大淀病院で、搬送先がなかなか見つからず、妊婦が死亡した件が、主治医の判断ミスだったのではないかという議論がでている。

 こういう報道を見ると、思い出すのが父のこと。
 私の父は、腎臓病で週に2回透析に通っていた。常に検査もしていたはずなのに、癌が見つかった時には末期だった。私は、医療についてはよく分からないし、透析の際の検査と癌の検査は全く違うものかもしれない。しかし、頻繁に病院に通っていたし、主治医もいたはずなのに、もっと早く気づくことはできなかったのかという思いがあった。父が亡くなった時、母親に問うたら、「お父さんが、そういうことは絶対に医師にいってはならない。と言った」と言う。「こういうケースは見つけにくいものなのだから。その医師をせめてはいけない。」
 父自身も医師だったし、何か思うところがあったのだろう。自分も見つけられなかったのだし。(たぶん、検査の結果は全部見せてもらっていたのだと思う)

 大淀病院の件については、医師は最善をつくしたのだと思っている。搬送先がなかなか見つからなかった事についてはいろいろな問題があるが、対応した医師があれほど非難されるのはなぜだろう。
 医者は、神様ではないのに。と思ってしまう。
 
 全くまとまっていないけど、そんなことを感じた。