午後三時半を過ぎると宿題を持って突撃してくる男の子がいる。今日は漢字ノートにひたすら「乱乱乱乱乱乱…」次の行に移って「おばあさんが列を乱したので混乱した。」なるほど、漢字を使って一文を作るらしい。音読みと訓読みを両方使った文はなかなかだと思ったけれど、早く終わらせることのみが努力目標、その字の乱たることはなはだしい。「君の書き方は乱筆だし。」と調子に乗って口が滑った一秒後、鉛筆が嬉々として動き出し「シンプキンに乱筆と言われたのでぼくはしょんぼりした。」という文章ができましたとさ。
 乱文にて失礼。