記憶の風景

 今日のニュースで、十字屋跡ビルがヤマダ電機としていよいよ開店間近という話を聞いたので、地元の話。


 子どもの頃、休日の午後には家族で買い物に行った。青葉通の駐車場に車を停めて、一番町で買い物。藤崎で買い物をして、最後は「ひらつか」でパンを買って帰るのがおきまりのコースだった。その「ひらつか」はもうない。

 仙台は、私が子どもの頃からなじみの店がどんどん入れ替わっている。しかも地元の店がなくなって、東京資本(っていうのかな)の店になっていく。ヤングファッションブランドの路面店だとか、コーヒーのチェーン店とか。仙台に帰るたびにさみしくなるな。
 
 昨年、西口ペデから出た時違和感を感じたと思ったら、駅前のビルがまるごと更地になっていたのだった。変わったというのは、「あ、このお店始めてみた」というようなものではなくて、「なにかが違う」という感覚が先。記憶の風景との不一致がまず来るので、不安な気持ちになる。
 小学生の頃、エスパルの屋上駐車場からこのビルの屋上にあるサントリーの大型広告板を見るのが好きだった。オレンジ色のドット絵でコップにウイスキーがとくとくつがれていくもの。いくら見ていてもあきなかったなあ。

私の記憶で重要なお店達。

  • ひらつか(パン)

 上記したとおり。フランスパンとイギリスパンは土日の朝食。2階にレストラン、3階には中華料理もあった。

  • イカワ(スポーツ用品)

 中学・高校の時は、部活に必要なものを買うのはここ。

 昔ながらのおもちゃやさん。いぬのぬいぐるみが太鼓たたいているようなお店。

  • アイエ書店/駅前店(本)

 前を通れば立ち寄っていた。一階の参考書売り場もお世話になった。


 お茶の永楽園も本店閉めたし、森天祐堂もなくなった。ほかにもたくさん。
 もし、メガネの相沢とか、マブチとか、三原堂とか、大内屋とか、藤崎とかなくなったらどうしようもなくショックに違いない。地域経済負けるな!