日本人女性ボーカルのバラードは聴かない。好きじゃない。音が好みだとしても聴かない。言っていることが理解できるから聴かない。簡単に想像できるから聴かない。 リアリスティックなのが嫌だ。
祖父の座っていた席の後ろの壁にはカレンダー。後ろが透けるほど薄い乳白色の紙。そっけない数字のわきには、小さく、しかし堂々たる存在感で、旧暦と六曜が書いてある。その中でも目をひいたのが、一粒万倍日。「ひとつぶまんばいび、ひとつぶまんばいび」…
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